予防接種

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日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 2014年10月1日版
※PDF形式の文書をご覧頂くには、AdobeR ReaderR プラグイン(無料)が必要です。お持ちでない方はこちらから入手できます。

予防接種をうける際の注意点

  • 予防接種は体の調子が良いとき、元気なときに受けるのが基本です。乳幼児の場合は自分で体調をうまく伝えられないので、保護者が注意深く観察し、いつもよりぐずっていないか、だるそうにしていないか、気になる発疹はないかなど、体温以外のことにも注意をむける必要があります。気になることがあるときは、ご相談ください。
  • ワクチンをスケジュール通りに接種するのはけっこう大変なものです。風邪をひいてしまったり、お腹をこわしてしまうと予定がくるってしまうことがあります。0歳〜1歳はあかちゃんの予防接種のスケジュールが最も忙しい時期です。人混みに連れ出さない、疲れさせないなど体調への配慮をして上手に乗り切りましょう。
    あかちゃんの予防接種のおすすめのスケジュールについては、菊地医院コラム「予防接種について」の中に掲載してありますので、ぜひご覧ください。また、いつでもご相談して下さい。
週間ポスト

解説

結核・・・

結核とは結核菌によっておこる慢性感染症で、一般に肺に起こる肺結核が知られています。
咳やくしゃみをしたときに飛沫(しぶき)と共に飛び散った結核菌を吸い込むと感染します。日本では年間約2万3000人が発病し、子供の患者は年間90人くらいです。乳幼児が結核に感染すると、粟粒結核や結核性髄膜炎などになったりして、思い後遺症を残すことがあります。

【症状】

初期症状はかぜと似ています。大人の場合はせきや痰が出ますが、小さな子供では微熱だけが続いたり、熱が出ずに急に手足が麻痺したり、何となく元気がなくなったり、笑わなくなったりなどの症状が見られます。肺結核になることもありますが、肺には変化がないまま髄膜炎などの変化が起こることもあります。3〜4歳以下、特に1歳未満は、重症化しやすい病気です。

ポリオ・・・

ポリオウィルスによっておこります。小児麻痺と呼ばれる病気で、この感染症にかかっても多くの場合は症状が出ないか、出てもかぜのような症状だけです。しかし、約1,000人〜2,000人に一人は手足に麻痺が出るとされています。
かつては日本でも大流行した病気ですが、ここ30年間は発病者が出ていません。しかし、ワクチンの接種を中止すれば必ず流行が起こるとされているので、注意が必要です。

ジフテリア・・・

ジフテリア菌に感染した人が咳やくしゃみをして空気中に菌を飛散させることで周囲に感染していきます。主に喉からですが、鼻を通じて感染することもあります。ただし感染しても症状が出るのは10%で残りの90%は症状がでないまま終わることがあります。

【症状】

2〜4日の潜伏期間を経て、高熱、喉の痛み、犬が吠えているような咳(犬吠様(けんばいよう)の咳)、激しい嘔吐などが起こります。また喉頭部が腫れることで窒息する場合もあります。さらに、発病後2〜3週間して、ジフテリア菌の出す毒素により心筋炎や神経麻痺を起こすことがあります。新生児が心筋炎になると急激に悪化しやすく、危険な状態になることもあります。

百日せき・・・

感染者が咳やくしゃみで空気中に百日せき菌をまき散らすことにより感染します。感染力が強い菌で、気道に感染して増殖します。母親からの免疫はほとんど期待できないといわれています。1歳未満の赤ちゃんがかかると重症化しやすいため早めの予防接種が肝心です。

【症状】

最初は風邪のような症状からはじまりますが、熱はありません。しかし、だんだん咳がひどくなり、真っ赤な顔をして激しく咳き込むようになります。咳のあとにヒューと笛を吹くような音がします(レプリーゼ)。このような咳が4〜6週間ほど続き、夜間に咳が強くなる傾向があります。1歳半未満にかかることが多く、とくに0歳児は咳で呼吸ができず、けいれん、顔や唇が紫色になるチアノーゼ、肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあります。顔のむくみや結膜の充血なども起こることがあります。通常は1カ月半から2カ月くらいで治癒しますが、なかには名前通り100日くらいかかる場合もあります。

破傷風・・・

土の中にいる破傷風菌が、泥土のあるところでけがしたときなどに傷口から侵入し感染します。古くぎや木片に菌がついていてその刺し傷で感染することもあります。
よちよち歩きになった赤ちゃんが土いじりをする前にはすませておきたい予防接種です。

【症状】

菌が体内で増えると、その毒素によって口が開かなくなったり、けいれんなど重度の神経症状をおこし、最悪の場合、死にいたることもある恐ろしい病気です。

麻疹・・・

麻疹(はしか)にかかっている人から、咳やくしゃみによって麻疹ウィルスが飛び散り、それを吸い込むことで感染します。感染してから発症するまでは10〜12日くらいです。多くは乳幼児期にかかる病気です。母親が麻疹(はしか)にかかった、もしくは予防接種を受け、その後感染した場合は、赤ちゃんは生後6カ月くらいまでかかる可能性は低くなります。ところが母親が麻疹(はしか)にかかっていない、もしくは予防接種を受けたがその後流行がなく感染していない場合、赤ちゃんは抗体を持っていないか持っていたとしてもその値は低いため、生後6カ月未満でもかかる可能性があります。

【症状】

初めの2〜3日は38℃前後の熱がでて、咳、くしゃみ、鼻水など普通の風邪症状がでたり、口やのどが赤くなって痛み、結膜炎をおこしたりします。そのうちほほの内側の粘膜にコプリック斑という周りが赤く小さな白い斑点が数個みられ、この段階で麻疹(はしか)と診断がつきます。全身に発疹がでるころ、この斑点は消えます。
3〜4日後に一度熱は37℃台に下がり、再び上がるという独特の発熱パターンがあります。このときの発熱は39〜40℃まで上がることがあります。
再発熱とともに顔にまず赤い発疹がでて、次第に体のほうへ広がっていきます。発疹はだんだん大きくなって盛り上がり、やがて発疹同士がくっついてまだらになります。発病から6〜8日目で熱がさがると、発疹の色も茶褐色になり、自然に消えます。発疹のある4〜5日間は熱が高く、目が充血したり咳も激しくなります。症状がでて10日から2週間で治癒します。
麻疹(はしか)の主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は7〜9人、肺炎は1〜6人に合併します。脳炎は1000人に2人の割合で発生が見られます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約5万例に1例発生します。また麻疹(はしか)にかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。
麻疹(はしか)にかかっていない人、予防接種をしていない人は速やかに予防接種することをおすすめします。

風疹・・・

風疹(ふうしん)にかかった人が咳やくしゃみをしたときに、風疹ウィルスが空気中に飛び散り、それを吸い込むことで感染します。風疹ウィルスの潜伏期間は2〜3週間です。感染力は麻疹(はしか)ほど強くはなく、感染した人でも30〜50%の人は症状がはっきりしないといわれています。

【症状】

38℃前後の軽い発熱(約半数の人しかでない)とともに、耳の後ろや首のリンパ節に小指の先ほどのグリグリができ、押すと痛みがあります(治癒後もしばらく残ります)。小さくあざやかな赤い発疹が顔に出てすぐに全身に広がります。熱や発疹は約3日間で治りますので「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。喉の痛みや結膜炎、咳、頭痛、軽いかゆみがおこることもあります。成人だと一時的に手指のこわばりや痛み、関節炎を訴えることがあります。発疹、発熱、腫れのすべての症状がそろわないこともあり、その場合は診断がなかなかつきません。
合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑(しはん)病、脳炎、などが報告されています。
妊娠初期の女性がかかると生まれつきの難聴、白内障、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風疹症候群の子供が生まれることがあります。

日本脳炎・・・

日本脳炎は、日本脳炎ウィルスをもった豚を刺した蚊(コガタアカイエカ)が人を刺すことで感染します。動物と人の両方に感染(人畜共通感染症)します。日本脳炎ウィルスは人から人へは感染しません。感染者のうち100人〜1,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか髄膜炎(ずいまくえん)や夏かぜ様の症状で終わる人もあります。

【症状】

ぐったりしている、ボーッとしていて反応が鈍い、ウトウト寝てばかりいる、などといった意識障害がおもな症状です。場合によってはけいれんが起こることがあります。また、発熱や嘔吐、頭痛を伴うこともあります。

おたふくかぜ・・・

おたふくかぜにかかった人が咳やくしゃみをしたときに、ムンプスウィルスが空気中に飛び散り、それを吸い込むことで感染します。感染してから発症するまでは2〜3週間です。人に感染させやすい時期は、耳の下にある耳下腺がはれる数日前から発病後10日くらいです。感染しても症状がでない人が3割から4割います。
おたふくかぜ以外にもリンパ節炎や化膿性耳下腺炎により耳下腺が腫れることがあるので、勝手に判断するのは禁物です。かならず医師の診断を受けましょう。

【症状】

突然、耳の下からほほ、あごなどが腫れてきて、押すと痛みがでます。まず、片方が腫れ、2〜3日後にもう片方が腫れてくるのが全体の3/4で、残りの1/4は片方のみ腫れます。耳下腺が腫れるのと同時に5割の人に発熱がみられます。頭痛、倦怠感などもあります。3日間くらいが熱、腫れともピークでその後、3日から10日くらいかけて治癒します。耳下腺が腫れる人が多いのですが、顎下腺が腫れる人も10〜15%ほどいます。感染しても無症状の人が3割か ら4割くらいいます。合併症として、無菌性髄膜炎、難聴、膵炎、睾丸炎、卵巣炎などがあります。

みずぼうそう・・・

水痘帯状疱疹ウィルスによっておこる感染力がたいへん強い感染症です。多くの場合それほど重くなりませんが、死亡を含めて重症になる病気です。感染力も麻しん(はしか)と同じくらいの強さです。米国では定期接種で2回受けますが、日本では任意接種で接種費用が自己負担のため、接種率が40%と低く、毎年100万人くらいがかかっています。
みずぼうそうは生後すぐにかかることがありますが、とくに多いのは生後6か月から4歳頃です。保育園でかかることも多く、そうなると保護者が仕事を一定期間休む必要も出ます。

【症状】

ふつう2〜3週間の潜伏期の後に、熱が出て、体に虫さされのような赤い斑点が出てきます。1日くらいでそれが水ぶくれになって、全身に広がります。強いかゆみもあります。熱は数日でおさまって、水ぶくれの所も黒いかさぶたがつくようになり、7日くらいでおさまります。ただし、熱が出ない場合もあれば、高熱が続く場合もあります。
軽いと思われるみずぼうそうですが、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。日本でも、毎年みずぼうそうで亡くなる人が約15人います。特に重症になりやすいのは、1歳前、7〜10歳以上、アトピー性皮膚炎など皮膚の病気のある人などですが、健康な子どもや大人も重症になるのが問題です。

インフルエンザ・・・

インフルエンザは、インフルエンザにかかった人のくしゃみや、つばなどと一緒に放出されたウィルスを、鼻腔や気管等に吸入することで感染します。
日本では例年11月から4月に流行し、いったん流行が始まると短期間で乳幼児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込みます。特に高齢者や呼吸器等に慢性の病気をもつ方は重症化しやすく、生命の危険も伴うため、注意が必要です。
また、子どもがインフルエンザにかかると、まれに急性脳症を起こして死に至ることもあります。現在、インフルエンザはAソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型の3種類が同時に、あるいは混在して、それぞれが毎年少しずつ変異しながら流行を続けています。
2009年5月には国内でもブタ由来のHINI2009が出現し、2009-10年シーズンはほぼ全てこのHINI 2009でした。これらのウィルスの形や性質が年々少しずつ変わるため、感染の予防が難しい病気です。

【症状】

普通の風邪と異なり、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛といった全身の症状が強く、あわせて普通の風邪と同様の、のどの痛み、鼻汁などの呼吸器症状も見られます。さらに、気管支炎や肺炎、子どもの場合は中耳炎や熱性けいれん、急性脳症等を併発して重症化することがあるのも特徴です。

B型肝炎・・・

B型肝炎ウィリスによる感染症です。このウィルスが体に入ると肝炎をおこし、長く肝臓にすみついて(慢性化・キャリア化)、肝硬変や肝臓がんをおこします。非常に感染力が強いウィルスで、感染経路はB型肝炎を持った母親からの分娩時の感染(母子感染・垂直感染)や、父親や家族や友人、ウィルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染(水平感染)が知られています。しかしこれだけではなく、特に子どもの場合は、感染源が原因不明のことが多いとされます。

【症状】

肝炎になると、疲れやすくなり黄疸(おうだん)が出ます。ただし、かかっても軽い場合もあります。従来の日本でのB型肝炎ウィルスは、子どもの頃にかからない限り慢性化(持続感染・キャリア化)しにくいとされてきましたが、最近は欧米で流行しているウィルスが持ち込まれており、この場合は、大人でも慢性化しやすいとされています。
急性に発病した肝炎が急激に重い症状になることがあります。これを劇症肝炎といい、死に至る病気です。B型肝炎が慢性化すると、長い年月を経て、肝硬変(自覚症状がないままに肝臓の細胞が大幅に減って働きが悪くなる)や肝臓がんがおこります。

肺炎球菌感染症・・・

肺炎球菌による感染症で、小さな子どもがかかる重大で命にかかわる病気です。この菌がのどなどから体に入って発症します。子ども、とりわけ2歳以下の子どもは肺炎球菌に対する免疫がほとんどなく、小児の肺炎球菌感染症は重症化することが多くなり、脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎もみられます。肺炎球菌感染症は高齢者を含めて誰もがかかる危険性のある感染症ですが、集団保育の子どもは2〜3倍かかりやすいと言われています。日本では肺炎球菌による髄膜炎は年間200人くらい発生していました。このほか肺炎、重い中耳炎や菌血症、敗血症もおこします。
欧米では 2000年頃から子どもにも有効な小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が使用されて、かかる子どもが激減しています。

【症状】

細菌性髄膜炎でも初期症状は発熱と不機嫌が主で、血液検査をしても風邪と区別ができないことも多く、早期診断が難しい病気です。その後、ぐったりする、けいれん、意識障害などの症状がみられます。診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難です。肺炎球菌による髄膜炎は、死亡が7〜10%、後遺症率は30〜40%とヒブによる髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が倍くらい高くなります。ヒブによる髄膜炎と同じで、後遺症が無く治ったと思われた子どもが、中学生頃になると軽い知能障害がはっきりしてくることもあります。
肺炎をおこした場合も、ウィルス性肺炎と異なって、たいへん重症になります。中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなります。

ヒブ感染症・・・

ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Haemophilus influenza type b: Hib)による感染症で、小さな子どもがかかる重大で命にかかわる疾患です。Hibは細菌であり、冬に流行するインフルエンザの原因であるインフルエンザウィルスとは全く別のものです。
この菌がのどから入って、脳を包む髄膜(ずいまく)、のどの奥の喉頭蓋(こうとうがい)、肺などに炎症をおこします。欧米ではかかる子どもが多かったのですが、1980年代に有効なワクチンが開発され、それを全員に使用した結果、この病気がわずか約1%に減少しました。日本では、年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)になっています。細菌性髄膜炎は毎年約1,000人がかかっていましたがそのうち60%がこのヒブによるものです。これは、日本の予防接種制度が全体に遅れていて、ヒブワクチンが定期接種に組み込まれていないためでしたが、平成25年4月よりヒブワクチンは定期予防接種に組みこまれました。ヒブ感染症は、誰もがかかる危険性のある感染症ですが、集団保育の子どもは2〜3倍かかりやすいと言われています。

【症状】

ヒブが脳を包む髄膜について髄膜炎を起こし、脳の中にも膿がたまったり(膿瘍)、脳脊髄液(のうせきずいえき)が増えたり(水頭症)することもあります。病気の始まりはかぜなどと区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ません。このため診断が遅くなりがちです。その後にけいれんや意識障害が出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です。亡くなる子どもも2〜5%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。また、後遺症が無いように見えても、中学生頃に軽度の知能低下が分かることもあります。のどの奥におこる喉頭蓋炎では空気の通り道が狭くなり、窒息して死亡することも少なくありません。 髄膜炎による後遺症として、発達・知能・運動障害などのほか、難聴(聴力障害)がおこることがあります。

子宮頸がん(HPV)・・・

子宮頸がんはヒトパピローマ(ヒト乳頭腫)ウィルス:Human Papilloma Virus:HPVによって起こります。HPVは乳頭腫という、いわゆるイボのウィルスで、皮膚につくタイプと粘膜につくタイプがあります。子宮頸がんの原因になるHPVは粘膜型で、性行為だけでなく皮膚の接触によるものを含めて女性の約80%は知らない間にかかっています。さらに最近は性行為開始が低年齢化しており、その結果、20〜40代の若い年齢での感染者数が急増しています。子宮頸がんは一年間に約10,000〜15,000人の女性が発症し、毎年約3,500人が亡くなるたいへん重大なVPDです。がんというと子宮体がんを含めて主に中高年になってからのことが多いのです。しかし、子宮頸がんは高齢者もありますが、20代前半の発症者もおり、30代までの若い患者が多いのが現実です。このがんの原因はHPVの中でも主に16型と18型であることがわかっています。主に性行為を通じて感染します。
HPVの6型と11型は、外陰部や膣に見られるやっかいなイボである尖圭(せんけい)コンジローマの主な原因となります。尖圭コンジローマは主に性行為を通じて発症し、患者数は男女併せて4万人とも言われています。

【症状】

子宮頸部のHPV感染は、約99%以上の方は知らない間にかかって知らない間にウィルスが消えています。しかし約10%の方は細胞にがんでは無い異常が見られ、約4%の方は前がん状態になり、普通はゆっくりと本当のがんに進行します。前がん状態からでも、自然に正常に戻ることが多いのですが、最終的に0.1〜0.15%の方(毎年1〜1.5万人)が子宮がんになります。子宮がん検診を若いうちから定期的に受けていれば、早期に発見することが可能です。しかし16,18型の感染の場合、癌への進行が早いことが多いので要注意です。早期のがんの場合は、子宮頸部の円錐切除という、狭い範囲をとる手術で治療します。ただし早産しやすくなります。進行してくると、大がかりの手術になり、妊娠できず、手術後の障害も多いものです。またがんになっても末期まで無症状であることが発見を遅らせている原因です。このようにがんになる可能性は低く、進行は普通がゆっくりで、繰り返しの検診により発見することが可能ですが、それでも残念ながら毎年約3,500人が亡くなっているのが現実です。
HPV6,11型によって尖圭(せんけい)コンジローマという外陰部のイボが引き起こされますが、完全に治すのが難しく、精神的な苦痛も大きいものです。そして妊娠すると、イボが急速に大きくなり、産道を閉鎖して、帝王切開になることもあります。また生まれた赤ちゃんののどに感染して、子どもの気管支など空気の通り道に乳頭腫というイボが繰り返しでき呼吸困難になることがあります。時には100回以上の手術が必要な子どもの反復性呼吸器乳頭腫症(JORRP)という難病になります。日本でも毎年数十人以上はかかっているとされています。

ロタウィルス感染症・・・

下痢や嘔吐などの症状がみられる子供のウィルス性腸炎の中で、一番重症になりやすいのがロタウィルスによる胃腸炎です。「嘔吐下痢症」とも呼ばれますが、この病気にかかると水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴うと体から水分と塩分がなくなり、いわゆる脱水症になります。下痢便の色が白くなることも多いので「白色便性下痢症」、冬に多いので「冬期下痢症」と呼ばれたこともあります。ロタウィルスは下痢だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎(毎年約40人)など重い合併症もおこします。
ロタウィルスには多くの種類(型)があり、5歳頃までに少なくとも1回以上はかかりますが、感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行します。手洗いなども大切ですが、完全に伝染を抑えることはできません。根本的な治療法がないために、ワクチンによる予防が重要です。

【症状】

脱水症がひどくなると、点滴や入院が必要になります。点滴や入院をしても、重症で死亡することもあります。脱水の重さには関係なく、けいれんが何回もおこったり、後遺症も多い脳炎(毎年約40人)などの多くの合併症が起こったりして、これにより死亡することもあります。

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